2018年版 Webデザインツールが快適に使えるPCを自作してみた
こんにちは、浅本です。
先日、Webデザイナーである私がWebデザインツールを快適に使えるパソコンを自作したいと思い、構成を考えて作ってみました!
PhotoshopやIllustratorなどを使用しているWebデザイナー以外の方もぜひ参考にしてみてください。
こだわっておきたいパーツは?
高性能が求められるパーツ
- CPU:Photoshopを使っているとファンが唸ることがよくあるかと思いますが、それはCPUにすごく負荷がかかっているということです。CPUはi7やRYZEN 7など、高性能なものを選んでおきましょう。
- メモリ:こちらも最低16GBくらい入れておかないと重いな…と感じて、ストレスが溜まる原因に。メモリは16GB以上入れておきましょう。
そんなに性能は要らないけど、絶対に欲しいパーツ
- グラフィックボード:Photoshopを利用する上で、やっぱりあった方が快適です。ただ、クリエイター向けのquadroは高いですし、そこまでは要らないかと思います。GTX1050Tiあたりがちょうど良いかと思います。ここはなるべくコストを抑えて、CPUやメモリにお金を投資するのがベターです。
そもそもパソコンを快適かつ安定して使うためにこだわりたいパーツ
・電源:無駄に電力を消費しないためにも、不安定になってパーツを破損させないためにも、電源はしっかりしたものがオススメ。80 PLUS認証を取得しているものであれば問題ないでしょう。
・マザーボード:全てのパーツはここに繋がるので、重要です。接続できるパーツの数であったり、使えるCPUが異なったり、しっかりと確認して購入する必要があります。CPUとPCケースを選んでから考えましょう。
・補助記憶装置:ハードディスクやSSDなどのデータを保存する装置です。SSDを使ったことがある方ならご存知だと思いますが、OSの起動時間、アプリケーションの起動時間など雲泥の差があるかと思います。データを保存するのは大容量で安価が特徴のハードディスクを。OSやアプリケーションは読み込み速度、書き込み速度の速さが特徴のSSDを選ばれるのがオススメです。SSDの中でもM.2接続のSSDはより高速化が見込めます。
今回選んだパーツ・買ったもの
ハードウェア
- CPU:Intel Core i7-8700K
- マザーボード:Z370-HD3 GIGABYTE ATX対応マザーボード
- メモリ:CMK16GX4M2A2666C16 (288pin/DDR4-2666MHz/8GB×2/ブラック)
- CPUクーラー:MasterLiquid Lite 120 (MLW-D12M-A20PW-R1)
- グラフィックボード:ASUS(エイスース)PH-GTX1050TI-4G
- 電源:玄人志向KRPW-PT500W/92+ REV2.0 (80PLUS PLATINUM/500W)
- ハードディスク:SeagateBarracuda ST4000DM004 バルク品 (3.5インチ/4TB/SATA)
- SSD:Western Digital WDS256G1X0C [256GB/SSD] WD Black PCIeシリーズ M.2 2280接続 / 最大2050MB/sのシーケンシャル読み取り
- SSD用ヒートシンク:アイネックス HM-21 M.2 SSD用ヒートシンク
- PCケース:Fractal Design(フラクタルデザイン) Fractal Design Define R5 Black Pearl (FD-CA-DEF-R5-BK)
- ブルーレイドライブ:PIONEERBDR-209BK/WS2 バルク品 (ブルーレイドライブ/SATA/ソフト付き)
ソフトウェア
作成手順(かなり大雑把なメモなので、説明書を読んでください!)
- まずはPCケースに電源ユニットを取り付け。ねじ止めもお忘れなく。
- マザーボードにCPUを装着。CPUソケットにカバーが付いていますがCPUをはめ込むと勝手に外れるので、自ら外そうとする必要はありません。
- 本来はここでCPUクーラーをつけるべきですが、水冷の場合はホースの向きもあるので、スキップしました。
- メモリを差し込みます。2枚だけの場合は同じ色のメモリソケットに差し込むように注意しましょう。
- M.2のSSDを取り付けます。マザーボード側でネジを外して、そのネジで固定しないと固定されないので注意しましょう。
- M.2のSSDにヒートシンクを取り付けます。発熱がなかなかあるという噂なので、付けておきましょう。
- PCケースに戻り、ATXの箇所にマザーボード取付用のスタンド風ネジを取り付けます。プラスチックの防止のようなものでしっかりと締めましょう。
- PCケースにマザーボードを取り付けます。慎重にやりましょう。
- CPUにグリスを塗りすぎないように気を付け、グリスを塗り、水冷のファン側を先にケースに固定します。
- 続いて、マザーボードの裏から通す部品を説明書通りに組み立て、裏面から通します。そこに固定する形で表面にポンプを固定します。→なかなか難しいので、私の場合はマザーボードの部品には付かないように仮止めのテープを使いました。(固定が終わったら外してください)
- ブルーレイドライブを設置(PCケースの説明書通りです)
- ハードディスクを設置(PCケースの説明書通りです)
- グラフィックボードをマザーボードに設置。
- これでパーツの固定は完了なので、ケーブル類を接続します。まずはCPUファン(ポンプ側)のケーブルをCPU FANと書かれたところに繋げます。
- 次にCPUファン(ファン側)のケーブルをSYS FAN 1に繋げます。
- 続いてPCケース自体に付いているファンもSYS FAN 2、SYS FAN 3に繋げます。
- ブルーレイドライブとハードディスクをSATAケーブルでマザーボードに繋げます。
- 電源スイッチやリセット、サウンド、USB、ランプなど様々なケーブルがPCケースに付いているはずなので、それをマザーボードに繋げましょう。
- 電源ユニットからのびているケーブルをブルーレイドライブ、ハードディスク、ATXメインコネクタ、EPS12Vコネクタに繋げましょう。忘れがちですが、EPS12Vを接続しないとCPUが動きません…。
- ここまで来たら、通電して起動させてみましょう。何か表示されたらWindowsのディスクを入れて進めていけばOKです。
- ディスプレイに何も表示されない場合はマザーボードで赤色のエラーランプが点灯していないか確認し、問題があれば該当箇所についてネットで調べて解決すれば大丈夫です。自分は焦りましたが、何とか解決できました。
難しかった点 / 気を付けたい点
- 細かいネジなども多いので、なかなか神経を使うこと。私の場合は手先が不器用なので大変でした…。
- CPUにグリスを塗りすぎないこと。私は塗りすぎて、マザーボードのCPUソケットを汚してしまい冷汗をかきました。エレクトロニッククリーナーがあれば綺麗になりますが、気を付けましょう。
- 水冷のCPUクーラーは取り付けが予想以上に大変なこと。初めての方は空冷タイプの方が良さそうです。
- EPS12Vケーブルが電源側のピンの形とマザーボードのピンの形が異なったこと。戸惑いましたが、普通に刺さりました。問題があれば刺さらないように作られているので、一度差し込んでみましょう。(力を入れて押し込んだら危険です…)
- 組み立てに失敗して、一度エラーランプが点灯するとCMOSクリアボタンを押さないと映像が出力されないこと。何かあればネットで検索できるという方でないと自作は難しそうです。
- Windowsの起動後はドライバのインストールをお忘れなく!
作ってみた感想
今までMacを愛用していましたが、自作PCは自分にピッタリなマシンを低価格で作ることができるので魅力的です。
最初のハードルは高いですが、実際に作ってみると案外簡単です。私と同じものをご購入されて動かないということはないと思いますので、パーツを選ぶのが不安な方は同じものを選んでみてください!
使ってみるとMacと比べるとフォントが気持ち悪かったり、気になる部分もありますが、基本的にMacでもWindowsでも出来ることばかりですので、問題なさそうです。
デザインツールをストレスフリーに、それでもってiMac Proのように高額なPCは買えないという方は自作PCをご検討されるのはいかがでしょうか。
追記(2018/03/14)
Windows エクスペリエンス インデックスの計測をしましたので、結果を載せておきます。